作者について

「すずなが」と申します。

自分の名前の頭文字をとってすずなが染色という活動名に決めました。

幼少期から両親の仕事の関係で色々な国に住みデザインを学んできました。

元々は洋服の勉強をしていましたが、自然と着物やそれに伴う文化が好きになりました。海外にいたからこそ和の文化の美しさに早くから気がついたのだと思います。


子どもが生まれたとき、いつもそばで見守りたいという気持ちの一方で、働く母の背中を見せてあげたいという思いもありました。
そこで、子どもの隣で安心して染色ができる薬品を使わない伝統的な自然手法に取り組むことを決めました。 毎日少しずつ研究を重ねながら、灰汁だけで染料を建てる「灰汁発酵建」(その難しさから「地獄建」とも呼ばれる)や、糊を使った浸染の技術を独学で習得しました。
我が子が初めて藍色を「アオ」と指さしてきた日、染め物の真似事を見せてくれたとき、など沢山感動があり、子供と一緒にすずながを育んでいるところです。

現在は主にネットショップで作品を販売しながら、子どもたちに藍染の楽しさを教える活動も時々行っています。また、もう一つの特徴として、革鞄作りにも精力的に取り組んでおり、10年ほど修行を続けています。

物づくりは技術を身につけることが大前提だと思っております。その技術で何を表現するのか。
長い道のりですがこれからも試行錯誤を繰り返し、より良い物づくりを常に目指したいと思っています。

進展していく制作活動を、ぜひ楽しみにしていただければ幸いです。